見せ方を工夫した水族展示中心の博物館
静岡市にある東海大学海洋科学博物館は、水族展示を中心とした博物館です。色々と見せ方を工夫した水槽が多かったり、標本等も充実していて、見ていて非常に楽しい博物館でした。
展示は1階と2階に分かれており、1階が水族館部門、2階が科学博物館部門(マリンサイエンスホール)と機械水族館部門(メクアリウム)となっています。
1階の水族館部門と、2階の科学博物館部門(マリンサイエンスホール)を中心に紹介していきます。
なお、見学したのが今(2015年9月)から一年以上前なので、参考程度にどうぞ。
東海大学自然史博物館と隣接しているので、セットで見学するのがオススメです。
凝った水槽が沢山あるきらきら☆ラグーン
まずは1階の水族展示の中から「きらきら☆ラグーン」のコーナー。
名前からして、なんか子供向けっぽい感じですが、ここの水槽が楽しい。
こちらはウツボ等の展示水槽。トンネル状のチューブで複数の水槽が繋がっていて面白い。
こちらはテッポウエビとハゼの水槽。テッポウエビとハゼが全然別種の生きものでありながら、同じ巣穴で共生しているというのは有名な話ではありますが、その様子をこんなにわかりやすく見せてくれるところもなかなかないんじゃないでしょうか。
他にも見せ方を工夫した水槽がいっぱい。
水槽内に波を起こす仕掛けがあったりもします。
個人的にはウミテングがいたのが嬉しかった。
その他、色んな水槽に色んな生き物がいます。
でっかい海洋水槽がかっこいい
きらきら☆ラグーンを抜けると、でっかい海洋水槽が突然現れるギャップがなかなか凄いです。この水槽がかっこいい。
雰囲気が抜群に良い。
水槽を底から見上げられる場所もあったりします。
シロワニの迫力が凄い。歯が中からどんどん巻くように生えてくるんだなーというのがありありとわかって楽しいです。
海洋水槽の向かいには、リュウグウノツカイの標本も展示されています。でかい。
「生きた化石」とも言われる深海ザメ、ラブカの標本も。
さらにラブカは胎仔の各成長段階の標本まであります。すごい。
アナゴのレプトケファルスという透明な幼生も飼育されていました。きれいだー。
深海生物標本も充実
「駿河湾の深海生物」のコーナーには、深海生物の標本が一面に展示されています。
魚類やら節足動物やら、いろんな標本が並んでいます。
こちらはビワアンコウの標本。
ビワアンコウをはじめ、一部のアンコウのなかまは、メスと比較してオスの体がめちゃくちゃ小さく、オスは一度メスと出合うと体に噛みつき、死ぬまで離れません。
こんな感じ。
メスの体にひっついて寄生したオスは、そのままメスの体との境目がなくなり、同化してしまいます。もはや精子を送るための器官みたいなものですね。同種同士で出会う機会の少ない深海で子孫をより残しやすいように、このような生態になったと言われてますね。
1階の水族展示には、他にも駿河湾の生物の展示水槽や、クマノミのみ、クラゲのみのコーナーなどがあります。
マリンサイエンスホールにはクジラのホネが
続いて2階の科学博物館部門(マリンサイエンスホール)。
ピグミーシロナガスクジラのでっかい全身骨格があります。
他にもクジラを中心にホネがいろいろと展示されていました。
公式情報
- 公式サイト
- http://www.umi.muse-tokai.jp/
- 住所
- 〒424-8620
静岡市清水区三保2389 - TEL
- 054-334-2385
アクセス
JR東海道線「清水駅」駅下車後、バスに15分程度乗って「東海大学三保水族館」下車。徒歩1分。
その他
コインロッカーあり。
館内に飲食施設なし。周辺にはいくつか飲食店があった気がする。