宿泊できる自然史博物館!
「博物館に泊まる」というのは博物館好きなら一度は経験してみたいことのひとつなんじゃないでしょうか。
島根県仁多郡にある奥出雲多根自然博物館はなんと「宿泊できるミュージアム」という珍しい博物館。六階建ての建物の三階から上が普通に宿泊施設になっていて、ホテルとして泊まることができます。
博物館の開館時間は17時までなんですが、宿泊客はその後も見学可能で、夜は照明が落とされてナイトミュージアム的に楽しめるという特典付き。
展示の紹介の前に、まずは客室の雰囲気を軽くご紹介。
客室はこんな感じで、普通にホテル的な感じ。その辺のビジネスホテルとかよりもゆとりがあって良いです。Wi-Fiも飛んでる。※他にも何種類か客室タイプがある模様
お風呂やトイレは共用。ただ、博物館の向かいに「佐白温泉 長者の湯」という温泉があるので、お風呂はこっちが良いかも。露天風呂もあってゆったりできます。
博物館の三階には図書コーナーもあり、生物、地学、古生物、博物館学関連の書籍が充実しています。博物館を見学して、温泉入ってゆったりして飯でも食った後、のんびり読書するのも良いんじゃないでしょうか。
宿泊予約は公式サイトのほか、「じゃらん」とかの宿泊予約サイトでも行えます。最寄駅から博物館まで徒歩で20分ほどかかりますが、宿泊客は駅まで車で送迎してくれるのも嬉しいところ。駅から博物館までの道のりがめっちゃのどかで良い感じなので、天候や気候によってはのんびり歩くのも良いですけどね。
さて、いよいよ博物館の展示の紹介です。
エントランスではアロサウルスの全身骨格がお出迎え
博物館に入ると、エントランスにはアロサウルスの全身骨格が立っています。
ほかには、翼竜プテラノドンの前肢(左)や、モササウルス類のティロサウルスの化石(右)も。
生命の進化の展示室は恐竜をはじめ化石がたくさん
さまざまな化石が展示されている「生命の進化」の展示室。
エウオプロケファルスの全身骨格や、恐竜の頭骨いろいろ。
ティラノサウルスの頭骨は、ケース越しに眺めていると復元画が浮かび上がってくるという仕掛け。
エディアカラ紀から新生代まで、様々な化石資料によって生命の絶滅と進化を解説する展示。
エディアカラ紀のディッキンソニアの化石(左)と、カンブリア紀のアノマロカリスの触手部分の化石(右)。
その他、様々な化石が展示されています。
さらに奥には鉱物展示や島根の生い立ちについての展示
展示室を奥に進むと、鉱物がずらっと並んだ展示室。
さらに、地元産の化石や鉱石などによる「島根の生い立ち」の展示も。
二階にはシャレオツ展示「海の生命の多様性」
二階に上るとがらっと雰囲気が変わって、「海の生命の多様性」の展示。
オシャレな展示だー。
化石も現生種も含め、様々な海棲動物の標本が展示されています。
こちらは「アンモナイトの系譜―頭足類の進化」の展示。
アンモナイトを中心に、頭足類の化石がいろいろと。
でっかいアンモライト(オパール化したアンモナイト化石)もありました。
個人的に一番気に入った展示がこちらの「さかな~脊椎動物の源流」のコーナー。大量の魚類化石の凄まじい物量で圧倒されました。
ブラジルのサンタナ層の魚類化石を中心に、これでもかというくらいに並べられています。
化石が多過ぎて、通路にまで無造作に並べてあるっていうねw
サメの歯とかも。
両生類スクレロケファルスの化石(左)や、魚竜ステノプテリギウスの頭骨(右)も展示されていました。
ナイトミュージアムでは少し雰囲気が変わる
こちらは宿泊者限定のナイトミュージアムの様子。
なかなか交通の便の悪い場所ですが、博物館好きの皆さんは一度は泊まってみると良いかと思いますよ!
公式情報
- 公式サイト
- http://tanemuseum.jp/
- 住所
- 〒699-1434
島根県仁多郡奥出雲町佐白236-1 - TEL
- 0854-54-0003
アクセス
JR木次線「出雲八代」駅下車徒歩20分程度(宿泊客は駅への送迎あり)。
「出雲八代」駅へはJR「松江」駅から、途中「宍道」駅で乗り換え含め、二時間程度。
その他
コインロッカーはなかった気がする。
館内にレストランあり(要予約)。向かいの「佐白温泉 長者の湯」にもレストランあり。