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琵琶湖をテーマに化石や生物、歴史等を総合的に展示。滋賀県立琵琶湖博物館

2013.09.05 02:26
カテゴリ:滋賀県

滋賀県草津市に位置する、自然史・歴史系博物館。

琵琶湖の地学・生物・歴史などを総合的に扱っている。

琵琶湖をテーマに化石や生物、歴史等を総合的に展示。滋賀県立琵琶湖博物館
 

琵琶湖の地学・生物・歴史を扱った博物館

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滋賀県草津市の滋賀県立琵琶湖博物館は、名前通り「琵琶湖」をテーマに、琵琶湖の成り立ち(地学)から、かつて琵琶湖周辺に住んでいた古生物、琵琶湖における人間の営み(歴史)、琵琶湖に住む生物の水族展示などを総合的に扱った博物館です。

テーマがはっきりしているので、展示の流れも非常にわかりやすく、他では観られない独自の標本なども多く、見応えのある博物館です。

 

展示の概要は以下のような感じ。

琵琶湖周辺に生息していた古生物たち

「琵琶湖のおいたち」がテーマのA展示室では、かつて琵琶湖の周辺に住んでいた古生物の標本が多数展示されています。

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左からマチカネワニ、ミエゾウ、サンバージカの全身骨格のミニチュア復元模型。スケールは1/10くらいかな?(適当) ちっちゃくて可愛いし、非常に精巧に作られていて凄い。

マチカネワニは大阪の待兼山で産出したワニですが、琵琶湖周辺から産出したワニ化石も、マチカネワニの可能性があるとか。マチカネワニに関しては大阪大学総合学術博物館の展示が詳しいです。

サンバージカは古琵琶湖層群からは見つかっていないけど、恐らくこのあたりにも住んでいただろうと考えられるとのこと。

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左の写真は3,500万年前の地層から産出した、滋賀県産のヒゲクジラの化石。頭部の骨が見当たらないのになんでヒゲクジラだと分かったのかなと思ってたら、背骨を通る血管の溝で判断できるとのこと。へー。

右の写真は、滋賀県産のイルカ類の化石(上)と、同じく滋賀県産の鰭脚類(アシカやアザラシなど)の右距骨の化石(下)。

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展示室の中央には、どでかいコウガゾウの全身骨格と、それを取り囲むように色んな化石ゾウの頭骨が。

そもそもゾウはでかい生き物ですが、このコウガゾウはほんとにでかい。周りにある他のゾウの頭骨とコウガゾウの頭骨を比較してもらえばある程度想像はつくかと思いますが、二回りくらいでかい。

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お腹の下を苦も無くくぐって見上げることも可能。

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他にも、古琵琶湖層群から産出した化石が、ゾウやシカのものを中心に大量に展示されています。

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こちらはカズサジカの産状。これも滋賀県産。

琵琶湖に住む生物をはじめとする水族展示

C展示室「淡水の生き物たち」では、琵琶湖に住む生物をはじめとする淡水生物の水族展示がされています。

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琵琶湖に浮かぶ竹生島周辺の水中の様子を再現したトンネル水槽。

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トンネル水槽には色素異常で黄色いビワコオオナマズがいました。

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こちらはビワコオオナマズの水槽。薄暗くてほのかに明かりが上から差している雰囲気がとても良い。

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この水槽には、通常のビワコオオナマズが。

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タガメ、ナガレヒキガエル、カモなど、魚類以外の水生生物も豊富に展示されています。特に水鳥の展示は、泳いでいる時の水中での様子がわかるのが楽しい。

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海外の湖に住む生物を展示する水槽も。写真は巨大なチョウザメやガーが展示されている水槽。


展示以外にも、博物館のスタッフの方々が非常に気さくに話しかけてくれたり、博物館内のレストランでは、琵琶湖に住むブラックバスを何とかしようということで、ブラックバスを使った料理が食べられたりと、細部にも色んなこだわりの見られる良い博物館です。

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博物館内のレストラン「にほのうみ」のメニューのひとつ。ブラックバスとビワマスの天ぷらうどん。

アクセス

JR草津駅西口から近江鉄道バス烏丸下物線烏丸半島行きに乗り25分程度。「琵琶湖博物前」バス停下車、目の前。

草津駅へは、JR京都駅から新快速で20分程度。

その他

コインロッカーあり。

館内にミュージアムレストラン「にほのうみ」がある。博物館周辺には飲食店はほとんどない。

公式情報

公式サイト
http://www.lbm.go.jp/
住所
〒525-0001
滋賀県草津市下物町1091
TEL
077-568-4811
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