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総勢六体ものパレオパラドキシアが凄い。埼玉県立自然の博物館

2012.12.13 05:03
カテゴリ:埼玉県

埼玉県秩父郡長瀞町に位置する自然史博物館。

2012年10月にリニューアルオープンした。秩父地方の生物と地学を中心とした地元密着型の博物館。

総勢六体ものパレオパラドキシアが凄い。埼玉県立自然の博物館
 

秩父地方の生物と地学を中心とした博物館

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埼玉の秩父郡長瀞町に位置する埼玉県立自然の博物館は、秩父地方の生物と地学を中心とした自然史博物館です。2011年9月より約一年の施設改修に伴う休館を経て、2012年10月6日にリニューアルオープンしたそうです。

大まかな展示内容は以下のような感じ。

 

世界一?のメガロドンの歯化石の展示

博物館に入るとまずはオリエンテーションホールから見学することになります。個人的に一番の見どころである古生物の全身骨格標本などの展示はここが中心。秩父地方から発掘された新生代の絶滅巨大ザメ、カルカロドン(カルカロクレス)・メガロドンや、絶滅哺乳類パレオパラドキシアなどが展示されています。

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入口から最初に見えるのが、メガロドンの顎の復元。その半端ない大きさがわかりやすいですね。

サメは、顎の内側に歯列が何列にも並んでいて、どんどん新しい歯が生えてくる仕組みになっていますが、その仕組みが一目でわかるように展示されていて良いなと思います。

ちなみにサメは軟骨魚なので、歯以外の骨などは非常に化石として残りにくく、メガロドンも歯以外は見つかっていなかったと思うので、顎の復元はあくまで現生のサメを元に、見つかった歯の大きさに合わせた復元です。

 
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実際に発掘されたメガロドンの歯の実物化石も展示されています。

なおメガロドンの歯の化石は各地で発掘されているようですが、ここに展示されている標本は、世界で最も完全に近い歯のセットと言われているそうです。それだけ綺麗にまとまって一個体の歯が見つかった、ということですね。

 
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天井を見上げると、メガロドンの生態復元模型も吊るされています。

 

総勢六体ものパレオパラドキシアの標本

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オリエンテーションホールの奥の方には、パレオパラドキシアの全身復元骨格が目立つように三体も展示されています。パレオパラドキシアは「束柱類」という絶滅グループに属する哺乳類で、現生に近縁の動物がいないため、その生態や骨格の復元などに諸説ある謎多き動物です。まとめて三体も並べて展示している博物館はちょっと見たことないですねw

この三体は左から、歩行姿勢、泳いでいる姿勢、食事の際の姿勢の復元だそうです。

基本的に動物は、口が地面に着く姿勢を取ることが可能な骨格の構造になっているそうです(鼻の長いゾウとかは例外ですが)。パレオパラドキシアを含む束柱類は、哺乳類としは珍しく、体から前後肢が横に張り出す爬虫類のような姿勢で復元されるのが定説ですが、これも普通の哺乳類のように下にまっすぐ足を伸ばすと、地面に口がつけることができないから、というのが理由の一つだったそうです。右端の復元を見ると、確かにこの姿勢なら地面に口がつきますね。

 
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全身復元骨格が展示されている後ろの壁には、埼玉から発掘されたパレオパラドキシアの産状(化石が発掘された状態)のレプリカが展示されています。どちらも骨のかなりの部分が見つかっているんだなーという印象ですが、特に右側の写真の般若標本の方は、脊椎とか肋骨とかがかなり繋がった状態で見つかっていて凄いですね。

 
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さらには、前述の般若標本の実物化石を組んだと思しき復元骨格も。

全身のうち、どの部分が見つかっているのかが非常にわかりやすいです。

 

さわれる剥製展示コーナー

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オリエンテーションホールには、他にもさわれる剥製展示コーナーとして、身近な哺乳類や鳥類の剥製が展示されています。

さわれる展示にするために、危険な薬品などを使用していないとのこと。

また、一部の動物は剥製の隣に頭骨も展示されていました。

 

秩父鉱山の鉱物展示が良い感じな地学展示ホール

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地学展示ホールでは、各種鉱物などが中心に展示されています。鉱物方面は全然詳しくないんですが、秩父鉱山の鉱物展示が個人的に良い感じだなと思いました。

秩父鉱山から産出する鉱物が、組成なども含め、わかりやすく解説・展示されています。

力の入ったジオラマの生物展示ホール

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生物展示ホールでは、各季節や地形などによる生態系の違いを再現したジオラマが展示されています。

ホール全体がほぼジオラマで成り立っているため、かなり迫力があります。こういう、躍動感のある剥製の展示は好きだなあと思いました。

期間限定展示のガリミムス

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2012年12月1日~2013年2月24日の期間限定展示ですが、白亜紀後期の獣脚類恐竜ガリミムスの全身骨格も展示されていました。

後ろの壁には、群馬県から発掘されたガリミムスと近縁な恐竜サンチュウリュウの実物大の復元も。こちらの復元画は古生物復元画家・小田隆さんによるものですね。

サンチュウリュウが見つかった地層が群馬から埼玉県にまで渡っている繋がりでの展示のようです。

 

アクセス

秩父鉄道「上長瀞」駅から徒歩5分程度。駅前の看板の方向に道なりに進めば迷わず簡単に辿り着ける。

「上長瀞」駅へは、池袋からだと、東武東上線に乗って「小川町」駅を経由して「寄居」駅まで所要時間1時間半。「寄居」駅で秩父鉄道に乗り換えて20分程で「上長瀞」駅に着く。

その他

コインロッカーあり。

館内に飲食店などはなし。上長瀞駅から博物館まで向かう途中に、お蕎麦屋さんが何軒か。

再入場可。

公式情報

公式サイト
http://www.shizen.spec.ed.jp/
住所
〒369-1305
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1417-1
TEL
0494-66-0404
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