既存の水族館とはちょっと違った見せ方の「生きているミュージアム」
大阪府吹田市の万博公園にあるニフレルは、2015年11月にオープンしたばかりの施設です。
既存の水族館が、生物の生息環境を再現した水槽を展示することが多いのに対し、ここではその生物の姿形や動きなどを見せるために、生息環境を再現を容赦なくとっぱらった展示なのが特徴。水族館ではなく「生きているミュージアム」を自称しているのも、何となく「なるほどなー」という感じ。
「いろにふれる」「わざにふれる」「すがたにふれる」「みずべにふれる」「うごきにふれる」といったテーマで、各コーナーが分けられています。
カラフルな生き物がたくさんの「いろにふれる」
まずは「いろにふれる」の展示。
通路沿いに水槽が並んでいるのではなく、広間に点在する水槽を全角度から観られる展示。(ほんとはもっと全体がわかる写真が撮りたかったけど人が多過ぎて撮れなかった)
カラフルな生き物たちがずらり。水槽がシンプルなので、色が映えますね。
特徴的な行動の生き物が並ぶ「わざにふれる」
「わざにふれる」は、様々な生き物の特徴的な動きがわかりやすい展示。
個人的に一番気に入ったのは、タマカエルウオとトビハゼが一緒に展示されている水槽。タマカエルウオもトビハゼも、水から出て動くことができる魚ですが、陸での移動のしかたが全然違うんですが、こうやって一緒に見せられるとその差異が凄くわかりやすい。
タマカエルウオは大好きな生き物なので、大阪で観られるようになって非常に嬉しいです。
口から水鉄砲のように水を吹きだして空中の獲物を捕らえるテッポウウオ(左)や、目の上半分を水面から出して、水面の上下を同時に見るヨツメウオ(右)なども。
ハナイカ。かわいすぎんだろ!!!!!!!!!!
ほら!!! なんだよこのあざとさ!!!! かわいすぎんだろ!!!!!!!!!!
カブトガニは裏側を思いっきり見せてくれます。
オオテンジクザメとその背中にひっつくコバンザメ。
他にもユニークな生き物が沢山展示されていました。
生き物の姿形を魅せる「すがたにふれる」
「すがたにふれる」のコーナーでは、とにかくシンプルな水槽で、生き物の姿形だけに注視できるように工夫されていました。
チンアナゴとニシキアナゴの水槽。一般的な水族館では、砂に隠れて見えていない部分まで見えるように工夫されています。普段顔を覗かせている姿からイメージするよりもかなり体が長いという印象を持つ人も多いのでは。
ウチワエビとゾウリエビの水槽。下からライトが当たっているので、シルエットがわかりやすい見せ方。
ヘコアユ(左)やミノカサゴ(右)もシンプルな水槽とライティングで姿形がわかりやすい。
ノコギリイッカクガニ(左)、ダイオウグソクムシ(中央)、オウムガイ(右)なども。
「みずべにふれる」「うごくにふれる」は生き物との距離が近い
その名の通り、水辺の生き物中心の展示の「みずべにふれる」のコーナー。
生きてるイリエワニと、大阪大学の敷地から化石が産出したマチカネワニの模型。
普段なかなか観られないコビトカバも至近距離で。
動物たちと見学者を遮るものがほぼ何もない「うごきにふれる」のコーナー。
オニオオハシやワオキツネザルがその辺を飛び回ったり走り回ったりしています。
アナホリフクロウはこの場所がお気に入りの模様。
他にも色んな動物がいました。
既存の水族館とは違った魅せ方を模索していることが凄く伝わってきて、面白い展示でした。
公式情報
- 公式サイト
- http://nifrel.jp/
- 住所
- 大阪府吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内
- TEL
- 0570-022060
アクセス
大阪モノレール「万博記念公園」駅下車徒歩5分程度。
その他
コインロッカーあり。
館内にカフェあり。エキスポシティ内にも飲食店は沢山ある。