岡山県の自然に密着した展示の博物館
岡山県の倉敷市立自然史博物館は、岡山産の化石や鉱物、岡山に生息する動物や昆虫、植物などの展示に特化した、地元の自然に密着した展示が特徴の博物館でした。派手な恐竜の全身骨格とかもいいけど、こういう地元の展示に特化した自然史博物館は好きです。
展示の構成は以下のような感じ。
- エントランスホール
- 第1展示室「岡山県のなりたち」
- 第2展示室「岡山県のいきもの」
- 第3展示室「昆虫の世界」
- 第4展示室「植物の世界」
植物はあんまり詳しくないので、第4展示室以外を中心に紹介していきます。
エントランスホールではナウマンゾウの模型が
エントランスホールに入ると、ナウマンゾウ親子の模型が。岡山ではナウマンゾウをはじめ、哺乳類化石が結構出ているそうです。
ナウマンゾウの模型の後ろには、かつて岡山に住んでいた絶滅哺乳類のレリーフが並んでいます。なんかかっこいい。
第1展示室は化石中心
第1展示室「岡山県のなりたち」では、岡山産の化石や鉱物などが展示されています。
海底に沈んだ化石が、漁の底引き網に引っ掛かって魚と一緒に取れることが結構あるとか。面白い。
エントランスに模型があるように、ナウマンゾウの化石は沢山見つかっているようです。
ユニークな展示としては、ナウマンゾウの切歯(牙)の断面なんかも。木の年輪のように、年を重ねるごとに大きくなっていた成長痕が見て取れます。中心には神経が通る穴も。
ナウマンゾウの組み立て骨格も。
第2展示室は剥製中心
第2展示室「岡山県のいきもの」は、岡山に生息する脊椎動物の剥製が中心の展示になっています。
海に住む動物から山地に住む動物まで、生息地別に展示されています。
第3展示室の昆虫標本はかなりの充実度!
第3展示室「昆虫の世界」は、個人的にここの博物館で一番展示が充実していたんじゃないかなと思います。
昆虫の分類や体の特徴、変異などについての解説と展示。
「本物昆虫図鑑」というコーナーでは、岡山に住む昆虫の標本がびっしりと展示されています。
完全に個人的な好みですが、アリのちっちゃな標本まで結構充実していたのが嬉しかったところ。
スズメバチの巣も5種分。
海外の昆虫標本も充実。
展示室外の廊下に骨格標本が
スペースが足りないんでしょうか。展示室外の廊下には、骨格標本が並んでいました。
骨格や剥製の標本制作過程の解説などもありました。この辺もひとつ展示室ができると良いなー。
スッポンの骨格標本。「こんなに首長いの!?」と驚けます。
公式情報
- 公式サイト
- http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/musnat/
- 住所
- 〒710-0046
岡山県倉敷市中央2-6-1 - TEL
- 086-425-6037
アクセス
JR倉敷駅から徒歩10分程度。
その他
館内に飲食施設なし。駅から博物館までの間に飲食店は沢山ある。