宇宙・地学・生物と広範囲に渡る大規模な博物館
茨城県坂東市にある茨城県自然博物館は、非常に大きな施設内に、宇宙天文・地学・古生物・現生生物などなど多岐にわたる展示をしている博物館です。
標本の展示だけでなく、生体の水族展示などもされていて、ボリュームたっぷりの内容。
展示の概要は以下のような感じ。
- 第1展示室 進化する宇宙
- 第2展示室 地球の生い立ち
- 第3展示室 自然のしくみ
- 第4展示室 生命のしくみ
- 第5展示室 人間と環境
エントランスを過ぎると早速巨大な全身骨格が
博物館エントランスを抜けると、いきなり巨大な古生物の全身骨格が数点お出迎え。
34,000年前(更新世)くらいの松花江マンモス。マンモスとしては世界最大種だそうです。
下の階から首を覗かせているヌオエロサウルス。モンゴル産の白亜紀前期頃の竜脚類。
古生物いっぱいの第2展示室
第2展示室「地球の生い立ち」では、多数の古生物が展示されていて、古生物好きとしてはテンションを上げざるを得ない内容。
トンネル状の通路の両サイドには、先カンブリア時代~ペルム紀あたりの海棲生物の化石が大量に展示されています。雰囲気もとても良い。
左はデボン紀の板皮類ボスリオレピスと肉鰭類ユーステノプテロン。両方がひとつの母岩に残ってる贅沢な化石。右はペルム紀の両生類スクレオケファルス。
このトンネルを奥に進むと、生命の誕生から生物の上陸までストーリーが流れ、陸生四肢動物の展示へ。
ペルム紀の展示の定番中の定番、ディメトロドン。単弓類に属するので、恐竜や爬虫類よりも、我々哺乳類に近い生き物。
こちらは個人的にはこの茨城県自然博物館で一番の目玉展示。無弓類のパレイアサウルス。凄まじい保存状態の良さ。無弓類は昔はカメの祖先を含むグループとされていましたが、最近では現生には子孫の残っていない絶滅グループとする方が主流のようです。
魚竜展示の定番ステノプテリギウス(左)やイクチオサウルス(右)なども。
恐竜展示もなかなかの充実ぶり。写真のティラノサウルスやエウオプロケファルス以外にも、様々な恐竜が展示されていました。
しかし茨城県自然博物館では、恐竜よりも哺乳類がアツい!
絶滅種から現生まで、様々な食肉目の頭骨がずらり。
サーベルタイガーことスミロドンの全身骨格も。
現生生物の標本がいっぱいの第3展示室
第3展示室「自然のしくみ」では、現生生物の標本が大量に展示されています。
凄い物量。
中でも気に入ったのは、シーラカンスのトピック展示。薄暗くて狭くて静かな展示室が良い雰囲気。
現生のシーラカンスの標本(左)や、白亜紀の巨大シーラカンス・マウソニアの頭骨(右)をはじめ、色んなシーラカンス標本が展示されています。キャプションの解説も丁寧で良かったです。
茨城に住む淡水・海水生物の水族展示もあり、標本だけでなく生体展示も充実。
こちらは第5展示室のジャイアントモアやドードーの骨格など。
生物・古生物系の展示ばっかり紹介しましたが、宇宙関連の展示も充実していて楽しかったです。とにかく広くて展示標本が多く、見応えのある博物館です。
アクセス
つくばエクスプレス「守谷」駅から、関東鉄道バス「岩井行き」に乗り、20分程度。「自然博物館入り口」バス停下車、徒歩10分弱。バスの本数が極端に少ない上に、博物館開館時間中に着く便が一本しかないので、ちょっと厳しいw
守谷駅へは、秋葉原駅からつくばエクスプレスで30分程度。
あるいは、東武野田線「愛宕」駅から茨城急行バス「岩井車庫行き」に乗り、15分程度。こちらは一時間に一本ペースで出ている。
愛宕駅へは、秋葉原駅からつくばエクスプレスで25分程度、流山おおたかの森駅で乗り換え。東武野田線で15分程度。こちらのルートの方が良いかも。
冬場に閉館ぎりぎりまで滞在すると、博物館からバス停までの道のりがかなり真っ暗でちょっと怖いので注意w
その他
コインロッカーあり。ロッカーに入らない大荷物は受付で預かってもらえた。
館内にレストランあり。博物館周辺には飲食店はなさそう。
再入場可。
公式情報
- 公式サイト
- http://www.nat.pref.ibaraki.jp/index.html
- 住所
- 〒306-0622
茨城県坂東市大崎700番地 - TEL
- 0297-38-2000