- 2013年5月の記事:丹波竜化石を中心とした恐竜専門の博物館。丹波竜化石工房
- 2016年8月の記事:丹波竜化石工房では国産の竜脚類恐竜で唯一の全身骨格、タンバティタニスが見られる!
丹波産の化石を中心とした恐竜専門の博物館
兵庫県丹波市に位置する丹波竜化石工房「ちーたんの館」は、丹波の篠山層群から発掘された竜脚類恐竜である丹波竜をはじめとする化石の展示を中心とした、恐竜専門の博物館です。
展示の規模は小さいものの、貴重な丹波産の実物化石や、他ではあまり観られない恐竜の全身骨格などが展示されています。
丹波竜をはじめとする篠山産化石の展示
この博物館の名前にもある通り、ここの展示のメインは、篠山層群から発掘された丹波竜と、その他篠山産の化石が沢山。
一部の化石は写真撮影が禁止されていたので、撮影OKだった標本を中心にいくつかご紹介します。
館内に入ってすぐの壁に展示されているのは、丹波竜の発掘・クリーニング進捗状況を示したウォールマウント。
クリーニングが終わった部位の化石のレプリカが、どの部分なのかわかりやすく展示されています。
最初に丹波竜の肋骨の一部が露出しているところを発見された状態のレプリカ(左)と、その後の発掘による産状のレプリカ(右)。
丹波竜の発見、発掘の様子がわかりやすく展示されています。
その他にも、クリーニング済みの丹波竜の各骨のレプリカや、同じく篠山層群で見つかった鎧竜の歯など、様々な化石が展示されています。
レアな恐竜の全身骨格が二体
丹波産の恐竜以外にも、あまり他の博物館では観られない恐竜の全身骨格も展示されています。
こちらは鎧竜のガストニア。北米で発掘された鎧竜では最も保存状態が良い化石だったとかなんとか。
こちらは比較的原始的なテリジノサウルス類のファルカリウス。テリジノサウルス類は獣脚類恐竜の中では例外的に植物食だったグループで、全然尖っていない歯がそれを物語っています。体に対する後肢のつき方というかバランスも、あんまり速く走れなさそうです。前肢の長い爪も特徴的。
他にも「ティラノサウルス類の進化」として、分岐図とともに、ティラノサウルスとラプトレックスの頭骨の展示も。
これ以外にも、基礎的な恐竜の分類に関する解説とハンズオン展示などもあります。
また、「丹波竜」をテーマにしているだけあって竜脚類恐竜に関しての解説などはかなり詳細。
クリーニングルームでは丹波竜の化石のクリーニングの様子を生で見学することも可能です。
- 2013年5月の記事:丹波竜化石を中心とした恐竜専門の博物館。丹波竜化石工房
- 2016年8月の記事:丹波竜化石工房では国産の竜脚類恐竜で唯一の全身骨格、タンバティタニスが見られる!
公式情報
- 公式サイト
- https://www.city.tamba.hyogo.jp/site/tambaryu/
- 住所
- 兵庫県丹波市山南町谷川1110番地
- TEL
- 0795-77-0240
アクセス
JR加古川線「久下村」駅下車、徒歩10分程度。
久下村駅へは、JR三ノ宮駅から姫路方面に新快速で30分、加古川駅で乗り換え。加古川駅から1時間半程度。
その他
写真撮影は、丹波産の化石標本など一部が不可。展示ケースにその旨が表記してあります。
コインロッカーは多分なし。
館内に飲食施設はなし。化石工房の隣の建物(市役所だか公民館だかそんな感じ)に喫茶店があり、軽食がとれる。