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新生代展示がリニューアルされて豊橋市自然史博物館の充実ぶりがさらにパワーアップしていた。

2016.12.05 06:13
カテゴリ:愛知県

愛知県豊橋市の『のんほいパーク』(豊橋総合動植物公園)内にある、自然史博物館。

新生代展示室がリニューアルされ、古生代~新生代まで古生物系の展示の充実っぷりがさらにパワーアップ。

新生代展示がリニューアルされて豊橋市自然史博物館の充実ぶりがさらにパワーアップしていた。
 

新生代展示室がリニューアルされた豊橋市自然史博物館に行ってきました

以前から古生代~中生代の古生物関連の展示が非常に充実していた豊橋市自然史博物館ですが、2016年5月に新生代展示室がリニューアルして、さらに充実した博物館になりました。今回は、リニューアルされたばっかりの新生代展示室の内容を紹介していきます。

古生代・中生代展示室の様子(とリニューアル前の新生代展示室の様子)は、2012年12月の記事をどうぞ。

『長鼻類の進化』の展示

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まずはゾウのなかま、長鼻類の進化の展示。

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長鼻類に近縁な束柱類のパレオパラドキシアの骨格と、デスモスチルスの臼歯。

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原始的な長鼻類モエリテリウムの頭骨。まだこの辺はゾウ感が全然ない。

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ゴンフォテリウム類の化石。だいぶゾウ感が出てきた。

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アケボノゾウの全身骨格と、アケボノゾウ・トウヨウゾウ(ステゴドン)の歯の化石。

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こちらはナウマンゾウ。

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そしてマンモス。切歯(牙)の断面が見られるように鏡を設置してくれてる。

『海へ向かった哺乳類』の展示

つづいて海へ向かった哺乳類の展示。

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天井で存在感を示してるのは、現生のミンククジラ(奥)と、ムカシクジラ類のドルドン(右)。

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両者の後肢の比較。ミンククジラはほとんど痕跡程度なのに対して、ドルドンは後肢らしい後肢を持っている。

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他にもグシラの化石や、アロデスムスなど鰭脚類の化石もいろいろ。

『奇蹄類の進化』の展示

次は奇蹄類の進化の展示。

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原始的なサイ類ヒラコドンから、ケサイや今もいるクロサイまで、様々なサイのなかまの頭骨。

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こちらは原始的なウマ類ヒラコテリウムから、エクウス(現生のウマもエクウス属)まで、ウマの進化の展示。

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指が三本から一本になっていく。

『鯨偶蹄類の進化』の展示

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そして鯨偶蹄類の進化の展示。

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この展示がやたらとかっこいい。

上の三つは左からウォーターバック、クーズー、ヌー。下に鎮座するのはバイソンの頭骨。

 
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原始的な偶蹄類メリコイドドンの化石も。ちっちゃくてかわいい。

壁面には地質時代区分別の展示

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ここまでは、特定の哺乳類の分類群別の進化の展示でしたが、ここからは時代区分別の展示。まずは古第三紀(暁新世・始新世・漸新世)。

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ドイツのメッセル産の化石。ボア科のヘビ(左)と、コウモリのなかまパレオキロプテリクス(右)。始新世には既にコウモリはコウモリの形してるけど、いつからコウモリしてるんでしょうね。

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アリ充としては見逃せない、アリとゴキブリの入った琥珀。こんだけ見事に一目でわかるくらいのアリが入ってる琥珀いいな。めっちゃ欲しい......。

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カニの凄い化石も。

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続いて中新世の展示。

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中新世は大陸から離れて、日本列島として誕生した時代、ということで、国産の化石中心の展示。化学合成群集の化石なんかも。

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次は鮮新・更新世の展示。

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ホラアナグマの骨格や、全国各地の博物館の壁を這っているマチカネワニの骨格もありました。

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第四紀の展示。

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そして最後に人類の進化。

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プレシアダピスやエジプトピテクスをはじめ、サルの化石が沢山。

展示室の外も見逃せない

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新生代展示室を出るとこんな展示コーナーが。こちらも見逃せません。

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漸新世の肉食哺乳類ディニクティス(左)と、レプティクティス(右)。

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同じく漸新世の奇蹄類メガケロプス。左がオスで右がメス。

古生代・中生代展示も含め、ほんとに充実した博物館です。ここで色んな哺乳類の化石を見た後に、博物館から出てのんほいパークの動物園で生きた哺乳類を観察すると、また色々と新たな発見があるんじゃないでしょうか。

公式情報

公式サイト
http://www.toyohaku.gr.jp/sizensi/
住所
〒441-3147
愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238
TEL
0532-41-4747

アクセス

JR二川駅下車、徒歩10分弱でのんほいパーク(豊橋総合動植物公園)に到着。のんほいパーク内を徒歩5分強。

二川駅へは、JR名古屋駅から東海道本線浜松方面へ1時間強。

その他

コインロッカーあり。

館内には飲食施設なし。のんほいパーク内にはレストランがある。

博物館自体は入場無料なので何度でも再入場可。のんほいパーク自体への再入場の可否は未確認。

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