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特別展『生命大躍進』はカンブリア紀の化石とか単弓類とか哺乳類とか見所があり過ぎる

2015.11.12 07:54
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

名古屋市科学館で2015年10月17日~12月13日に渡って開催されている特別展。

脊椎動物の進化をテーマに、先カンブリア時代からヒトの誕生までの歴史を豊富な化石資料と共に解説している。

特別展『生命大躍進』はカンブリア紀の化石とか単弓類とか哺乳類とか見所があり過ぎる
 

脊椎動物の進化をテーマにした特別展

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名古屋市科学館で開催中の特別展『生命大躍進』を見てきました。今年の夏には国立科学博物館でも開催されていたんですが、残念ながら見に行けなかったので、何とか名古屋会場では見に行けて良かった。

「脊椎動物の進化」をテーマに、先カンブリア時代からヒトの出現まで、非常に豊富な化石資料と共に解説した、大ボリュームの特別展です。

展示の概要は以下のような感じ。

 

エディアカラ紀の化石たち

まず最初の見所は、先カンブリア時代エディアカラ紀化石の展示。

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パルバンコリナ(左)やディッキンソニア(右)等、何なのかよくわからない謎生物の化石が沢山。

カンブリア紀のバージェス頁岩の化石たち

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そしてこの特別展の一番の目玉。カンブリア紀のバージェス頁岩から産出した奇妙な生物たちの化石が大量に展示されています。しかもそのほとんどが実物化石。

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カンブリア紀の大スター、アノマロカリスさん。部分化石は色んな博物館で展示されているけど、これだけ全体が綺麗に残っている化石を生で見るのは初めてな気がします。というか、本で見て「すげー」ってなった化石そのものなので大興奮。

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さらにもっと全身が保存されているものも。凄い。

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アノマロカリスに負けず劣らずの人気者、ハルキゲニア。最近、今までの復元とは前後が逆じゃないかという説が出ていましたね。さらにもっと昔は、上下も逆に復元されていたという、謎の多いお方。最新の説に従えば、左側の今まで頭だと思われていた箇所が、お腹の内容物が出ちゃった痕跡で、右側が頭ということになるのかな。

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こちらもカンブリア紀のスター、オパビニア。目が5つあってホースみたいな付属肢があって、というわけのわからん復元をされますが、この化石見たら「ああ、ほんとだわ。そういう変な生き物だわ」と納得するしかない感じですよね。すごい。

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その他にも、ウィワクシア(左)、マルレラ(中央)、カナダスピス(右)などなど、とにかく大量の「バージェスモンスター」たちが展示されています。もはや、この展示だけで特別展をしても充分過ぎるボリューム。

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我々脊椎動物の祖先に近いと言われるピカイアも。

同じくカンブリア紀の澄江の化石たち

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バージェスと並んでカンブリア紀の謎生物たちの有名化石産地である中国の澄江の化石も色々展示されています。

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バージェスより少し時代の古い産地ですが、こちらにもハルキゲニア(左)やアノマロカリス(中央)などバージェスと同属の化石が。右はベチュリコラ。

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ピカイアより古い脊椎動物ハイコウイクチスも。

オルドビス紀~デボン紀あたりの化石も大量

オルドビス紀~デボン紀の時代も、三葉虫や魚類化石を中心に、非常に沢山展示されています。

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が、一番目の目玉は三葉虫でも魚類でもなく、シルル紀の馬鹿デカいウミサソリ、アクチラムス。ウミサソリの化石自体は見る機会は比較的多いですが、ここまででかいのは初めて見ました。なんだこれ。

 

ペルム紀の単弓類の展示も充実

ペルム紀あたりの、我々哺乳類の祖先を含むグループである単弓類の展示も充実していました。

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大型の植物食性の単弓類コティロリンクス。

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肉食性のイノストランケビア。

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単弓類一のメジャーどころ、ディメトロドンも当然います。あと、頭骨も色々。

中生代といえば恐竜だけどそれよりも

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中生代のコーナーには全身骨格を中心に恐竜が展示されていますが、そんなことよりもっと見どころが。

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現在確認されている、最古の真獣類ジュラマイア。名前の通り、ジュラ紀の哺乳類です。1億5,000万年以上前の生き物ですが、真獣類なので、カンガルーやコアラやカモノハシよりも、我々ヒトに近縁な生き物ということになりますね。

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あと、中生代のコーナーですが、新生代中新世のカモノハシ科の動物オブドゥロドンの頭骨が。カモノハシを含む単孔類の進化も最近ちょっと興味があります。

新生代の哺乳類化石の充実ぶりもすごい

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新生代の哺乳類化石は、凄まじい保存状態のものが、大量に展示されています。

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これはすごい。

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ドイツのメッセルから産出した、凄い保存状態の霊長類化石「イーダ」ことダーウィニウス。一時期は、ヒトの直接の祖先の近いんじゃないかとかなり騒がれていましたが、どちらかというとキツネザルなどに近いとする説の方が有力なようですね。実物を生で見たかったですが、かなりレプリカ感の強いレプリカで、ちょっと残念。まあ贅沢な話ですが。

 

他にもいくらでも見どころはあるんですが、キリがないのでとりあえずこの辺で。来年には大阪にも巡回するとのことなので、またその時にもじっくり見に行きたいと思います。

ちなみに土日祝はかなりの混雑が予想されますので、行かれる方は覚悟の上でどうぞ。閉館近い16時頃からはかなり空くとのことなので、そのあたりの時間帯が狙い目かも。

公式情報

公式サイト
http://www.seimei-ten.jp/
住所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号 芸術と科学の杜・白川公園内
TEL
052-201-4486

アクセス

名古屋市営地下鉄「伏見」駅下車、徒歩7分程度。

伏見駅へは、名古屋駅から地下鉄東山線で3分程。

その他

コインロッカーあり。ロッカーの番号が元素記号になっていて萌える。

館内にレストランあり。ただし、一度科学館から出ないとレストランには行けない模様。また、市街地なので周辺にも飲食店はあると思う。

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