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ペルム紀~白亜紀まで、南アジア産の化石が沢山観られる特別展『南アジアの恐竜時代』

2015.10.02 03:37
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

福井県立恐竜博物館で2015年7月10日~10月12日にかけて開催中の特別展。

タイ、ラオス、中国南部から産出した、恐竜を中心とした中生代の様々な化石が展示されている。

ペルム紀~白亜紀まで、南アジア産の化石が沢山観られる特別展『南アジアの恐竜時代』
 

アジア南部産出の化石に絞った特別展

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福井県立恐竜博物館で開催中の特別展『南アジアの恐竜時代』を観てきました。

タイトル通り、タイ、ラオス、中国南部から産出した恐竜化石を中心に、ペルム紀後期~白亜紀後期まで、さまざまな標本が展示されていました。タイやラオスの化石は、福井県立恐竜博物館絡み以外ではあまり観る機会がないと思うので、珍しい物が色々と展示されていたかと。

 

展示の構成は以下のような感じ。

ペルム紀~三畳紀の展示では恐竜以外のレア標本がいろいろ

最初のコーナーでは、南アジアから産出したペルム紀~三畳紀の化石が色々と展示されています。

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我々哺乳類の祖先グループである単弓類のディキノドン頭骨。ラオス産。ディキノドンはヨーロッパ、アフリカ、ロシア、中国などからも見つかっており、ペルム紀の当時、各大陸が陸続きだったことを示唆する要因の一つともいえます。

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続いては、三畳紀後期の魚竜ミクソサウルスの化石。個人的には今回の展示で一番の見所。全身が綺麗に残っていて凄い。

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腹部には、二頭の胎児の化石も。魚竜が卵ではなく子供を直接生む胎生だったと思われる証拠です。

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マクロクネムス。原竜類というグループに属する爬虫類らしいですが、詳しいことはよくわかんないです。陸生のトカゲみたいな爬虫類なのかな。体の大きさに対して後肢がだいぶ長いので、二足歩行もできたと考えられているようです。

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恐竜だとタイ産の古竜脚類の化石なんかが展示されていました。

ジュラ紀の中国南西部の恐竜

続いてはジュラ紀の中国雲南省・四川省産の恐竜化石が展示されています。

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竜脚形類ジンシャノサウルスの頭骨。ぱっと見た感じ、獣脚類の頭骨と結構似ているなーと思いました。改めて、獣脚類と竜脚類って近縁なんだなーとか思ったり。

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他には、竜脚類オメイサウルスの頭骨や、獣脚類ヤンチュアノサウルスの全身骨格など。

タイ、ラオス産の白亜紀化石

次は白亜紀前期のタイとラオスを中心とした化石の展示。

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展示室のど真ん中にどーんと展示されているのは、タイ産の竜脚類プウィアンゴサウルスの全身骨格。種小名のsirindhornae(シリントーナエ)は、タイの古生物好きのシリントーン王女にちなんで名づけられたとか。

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スピノサウルスに近縁なラオス産の魚食性獣脚類イクチオベナトール。腰のあたりだけ背中の棘突起が短くなっているのが特徴。去年の特別展で展示されていたコンカベナトールと真逆で面白い。

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タイ産のイグアノドン類の全身骨格や、ラオス産のイグアノドン類の化石なども。

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スッポン類のバシロケリスや、ワニ類のスノスクスの化石など、恐竜以外の化石もあります。

中国南部産の白亜紀化石

さらに白亜紀後期の中国江西省や浙江省産の化石の展示が。

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獣脚類の卵化石。すぐ脇にはトカゲの化石もあり、卵を狙っていたとか、孵化した子への餌として巣に持ってこられていたとか、色々と考えられているようです。

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浙江省産出のテリジノサウルス類。

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同じく浙江省産のアンキロサウルス類。尾の腱がいかにも堅そう。

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こちらは山西省産のアンキロサウルス類の実物化石で組んだ全身骨格。浙江省産のものに比べると尾のコブがおとなしめ。

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浙江省からは鎧竜の中でもアンキロサウルス類とは違って尾にコブの無いノドサウルス類のジェジャンゴサウルスも見つかっています。アンキロサウルス類とノドサウルス類が同じ地域から見つかるケースはあまりないそうで。そりゃニッチ(生態的地位)がもろかぶりですもんねえ。

公式情報

公式サイト
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/special/sasia/
住所
〒911-8601
福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
TEL
0779-88-0001

アクセス

えちぜん鉄道勝山駅から、コミュニティバスで15分程度。「恐竜博物館」バス停下車、目の前。バスの本数は特に平日はあまり多くないので注意。

勝山駅までは、福井駅から、えちぜん鉄道で1時間程度。

その他

コインロッカーあり。

食事は博物館3階のレストラン「Dino」でとれる。ソースかつ丼とかボルガライスとか、福井の名物料理なんかもある。

再入場可。

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