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多種多様なタネやタマゴが見ていて楽しい特別展『たまごとたね』

2015.08.28 19:59
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

大阪市立自然史博物館で2015年7月18日~10月18日に渡って開催されている特別展。

動物の「タマゴ」と、植物の「タネ」をテーマに、両者を比較しながらその多様性が楽しめる展示。

多種多様なタネやタマゴが見ていて楽しい特別展『たまごとたね』
 

「タマゴ」と「タネ」を対決形式で見せる特別展

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大阪市立自然史博物館で開催中の特別展『たまごとたね』を観てきました。動物の「タマゴ」と、植物の「タネ」をテーマに、両者を比較しながらその多様性が理解できる、楽しい展示でした。

「遠くまで広がるのはどっち?」「変な形なのはどっち?」「綺麗なのはどっち?」「乾燥に強いのはどっち?」などなど、20種類強のテーマごとに「タマゴ」と「タネ」を対決形式で見せるという、ユニークな展示の仕方。

 
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各テーマに沿って、色んなタマゴやタネの標本がずらりと並んでいました。

面白かったタネ勢の紹介

せっかく展示が対決形式になっていたので、面白かったタネの展示とタマゴの展示を別々に紹介してみます。まずはタネ勢から。

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羽根っぽいものがついていて、風に乗って移動するタネ達。羽根といっても多様な形があって、グライダー的に滑空できそうなものから、単に落下スピードを落として、落下時の衝撃を抑える程度の役割しかなさそうなものまで、色々あります。

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いわゆる「綿毛」のついたタネ達。風が吹くとどのように浮かぶのか実験できる装置まであります。

 
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俗に「ひっつき虫」とか呼ばれる、動物の毛などに付着して移動するタネ達。の中でも異様にでかいやつら。「ライオンゴロシ」とかやたらと強そうな名前がついていたりして面白い。

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鮮やかなブルーがとても綺麗なタビビトノキのタネ。色もいいし、名前も良い。キツネザルによって種子散布されるそうですが、花粉の媒介にもキツネザルが関わっているかも、とのこと。昆虫やハチドリのような小型の鳥類ではなく、そこそこ大型の哺乳類が花粉媒介するというのは珍しいですね。

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動物では哺乳類を筆頭に、卵が母体の中で孵化してから生まれる「胎生」はそれなりに一般的ですが、植物にも「胎生種子」というものがあるそうで。このマングローブのなかまのオヒルギなどが胎生種子を持つとのこと。タネが親木についたままで根や芽が出て、ある程度大きく育ってから親木を離れて育つそうです。

土壌に初期の発芽を促すだけの栄養分が足りないような環境なんでしょうか。面白いなー。

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世界最大のタネを持つフタゴヤシ。左が果実で真ん中が種子。右はココヤシ。まあ文句なしにでかい。

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あと、石炭紀のシダ種子植物の種子化石なんかも。

面白かったタマゴ勢の紹介

続いてタマゴ勢。

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いきなりちっちゃいところから。ホウネンエビの卵。他にもカブトエビの卵も展示されてました。

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様々な鳥の巣を再現した展示。卵の模様が、うまく地面の色に溶け込んでいることがよくわかります。

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ほかにも鳥類の卵がずらーっと並んで展示されていましたが、ウグイスの卵(右)が凄く赤くてびっくり。こんな色してたのか。知らなかった。

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ウミガラスの卵も、少し尖っていて形が面白い。

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面白い形といえば、ツメタガイの卵は茶碗のような形でもっと面白い。ツメタガイが卵と砂を混ぜ合わせて作るそうな。

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ネコザメやイヌザメの卵もユニーク。

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孵化直前のイシガメの卵や、孵化したてのクサガメも展示されていました。かわいい。

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ツルッツルテカッテカ感が凄いカンムリシギダチョウの卵と、カンムリシギダチョウの剥製。

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カッコウ等の托卵をする鳥の卵を、托卵される側の卵と一緒に展示。似てるといえば似てる。

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絶滅が危惧されているニホンウナギの人工受精卵。左が孵化直前で、右が受精後7時間後の様子。形が全然違うのがわかりますね。

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胎生の魚であるサメの胎児の標本なんかもありました。

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卵生の哺乳類、タモノハシの卵も展示されていました(※卵はレプリカ)。

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体が小さいわりに、やたらとでかい卵を産むことで有名な鳥、キーウィは卵の標本だけでなく、剥製と骨格も展示されています。見比べてみれば、おなかがほとんど卵で占められることがよくわかる。

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巨大な卵を産む、ダチョウ、エミュー、ヒクイドリなどの卵も、成体の全身骨格とともに展示されていました。

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竜脚類恐竜の卵化石も。卵はもちろん大きいんですが、竜脚類恐竜の大きさを考えると比率としてはとても小さい卵ですね。

タネもタマゴも本当に多様で、動物や植物が子孫を残すために取る戦略の多様さが実感できる展示でした。

公式情報

公式サイト
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2015tamagototane/
住所
〒546-0034
大阪市東住吉区長居公園1-23
TEL
06-6697-6221

アクセス

地下鉄御堂筋線「長居」駅下車徒歩8分程度。駅を出るとすぐ長居公園があり、博物館まで公園内を案内に沿って進めば良いので、迷うことはないかと。

長居駅へは、大阪梅田から地下鉄御堂筋線で20分強。

その他

コインロッカーあり。

食事は、博物館本館に隣接した「花と緑と自然の情報センター」に喫茶コーナーあり。

市街地内なので、長居駅近辺にも飲食店はそこそこある。

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