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コンカベナトルの実物化石が凄い!貴重なスペイン産化石を集めた特別展『スペイン 奇跡の恐竜たち』

2014.09.22 03:54
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

福井県立恐竜博物館で2014年7月11日(金)~10月13日(月)にかけて開催されている特別展。

腰にコブのある変わった獣脚類コンカベナトルの実物ホロタイプ化石を中心に、スペインの貴重な恐竜化石が観られる展示。

コンカベナトルの実物化石が凄い!貴重なスペイン産化石を集めた特別展『スペイン 奇跡の恐竜たち』
 

スペイン産の貴重な化石が見られる特別展

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福井県立恐竜博物館で開催中の特別展『スペイン 奇跡の恐竜たち』を観てきました。

数年前に記載されたばかりの、腰にコブのある変わった獣脚類恐竜コンカベナトルをはじめ、日本では普段あまり見る機会のないスペインの貴重な化石が沢山展示された見どころたっぷりな展示でした。

 

展示の概要は以下のような感じ。

ラス・オヤス産の様々な化石

まずは白亜紀前期の地層のあるラス・オヤスという発掘地から産出した様々な化石が展示されています。

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左はクレスモダという昆虫の化石。「アメンボのなかま」とか「分類のよくわからない謎の昆虫類」とか書かれたキャプションを色んな展示で見かけた気がしましたが、今回の展示では「アメンボのような生活をしていたナナフシのなかま」と書かれていました。同じタイミングで他所でも「最近ナナフシのなかま説が有力っぽいよ」という話も聞いたので、そういうことなのかもしれません。

右はグラシリバトラクスというカエル。ちっちゃい化石だけど綺麗に全身残っています。

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左の写真は小型のワニ形類。吻部の先の方は折れてなくなっちゃってるのかな。体の割に四肢が長くて、現生のワニとは違って俊敏に歩けたんじゃないかとのこと。また、趾行性(踵を地面につけずに爪先立ちで歩く)だったとも。

右の写真はジュカラセプスというトカゲ。すんごい小さいわりに尻尾がすんごい長い。ほっそい指の骨とかもしっかり残っていて良い化石ですね。

このラス・オヤスという発掘地の地層は、当時湿地帯だったらしく、昆虫、植物、両生類や爬虫類、翼竜など様々な化石が展示されていました。

腰にコブのある獣脚類コンカベナトル

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今回の特別展の目玉展示、腰にコブのある一風変わった獣脚類恐竜コンカベナトルの実物ホロタイプ化石。これもラス・オヤス産とのこと。凄い保存状態だー。ほぼ全身が残っている上に、脊椎をはじめかなりの部位が関節したままの状態で化石になっている素晴らしい化石。

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左の写真は頭部のアップ。眼窩に覆いかぶさるように骨がでっぱっています。どういう用途でこういう形質が進化したんですかね。日除け......?w

中央の写真は腰の部分の脊椎骨から伸びる神経棘が比較的わかりやすい写真。腰の骨の手前側の二本の脊椎の上にだけ、大きく発達した神経棘がやや後ろ向きに伸びています。で、腰の骨の上には伸びていなくて、腰の骨の後ろの尻尾の骨ではまたちょっと大きめの神経棘が今度はやや前向きに伸びています。この骨だけ見てると、「腰にコブ」っていうよりも、腰の部分が「凹」って感じになってるっていう復元もアリなんじゃ? とも思えますね。

右の写真は足のアップ。骨だけなく、筋肉などの軟組織の痕跡も残っているのがわかります。爪の周囲には肉球てきなふくらみがあったような痕跡が。

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そんなコンカベナトルの化石を元に復元された全身骨格がこちら。この骨格も、今回の特別展に向けて作られた、世界初公開のものだそうですよ。

他にもラス・オヤス産の恐竜化石が

コンカベナトル以外にもラス・オヤス産の恐竜化石が数点展示されています。

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「ダチョウ型恐竜」と呼ばれるオルニトミムスのなかま、ペレカニミムス。こちらも実物ホロタイプ化石。オルニトミムスのなかまは基本的に歯が生えていなくて、クチバシになっているのが特徴ですが、このペレカニミムスは原始的なオルニトミモサウルス類らしく、細かい歯が生えているのが見えます。

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鳥脚類マンテリサウルスの右足。肉球のような軟組織や皮膚痕などが骨の周囲に残っている凄い化石。

ロ・ウエコ産の竜脚類化石

ラス・オヤスと並ぶスペインの発掘地ロ・ウエコという場所からは、竜脚類の化石が展示されています。

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凄いボリュームだ。頭部は脳函しか出ていないようですが、ほぼ全身のパーツが揃っているようです。

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特に注目なのは、背中の皮骨。鎧竜や剣竜のように、背中に装甲板のような棘のようなものが生えている竜脚類だったようです。かっこいいよね。でかいのにそんなもので背中を守る必要ある? という素朴な疑問は沸きますが。

他にもロ・ウエコ産の化石も魚類、爬虫類、恐竜などなど、色々展示されていました。

スペインの恐竜化石って今まで観る機会がなかったので、一挙に観ることができて非常に良い機会でした。

アクセス

えちぜん鉄道勝山駅から、コミュニティバスで15分程度。「恐竜博物館」バス停下車、目の前。バスの本数は特に平日はあまり多くないので注意。

勝山駅までは、福井駅から、えちぜん鉄道で1時間程度。

その他

コインロッカーあり。

食事は博物館3階のレストラン「Dino」でとれる。ソースかつ丼とかボルガライスとか、福井の名物料理なんかもある。

再入場可。

公式情報

公式サイト
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
住所
〒911-8601
福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
TEL
0779-88-0001
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