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ゴビ砂漠の貴重な実物恐竜化石を大量展示。特別展『大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異』

2013.12.02 09:33
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

東京・上野にある国立科学博物館で2013年10月26日(土)~2014年2月23日(日)に渡って開催中の特別展。

モンゴル・ゴビ砂漠で発掘された質の良い実物の恐竜化石が大量に陳列されている凄い展示。

ゴビ砂漠の貴重な実物恐竜化石を大量展示。特別展『大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異』
 

モンゴル・ゴビ砂漠の貴重な実物化石が大量の特別展

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東京・上野の国立科学博物館で現在開催中の特別展『大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異』に行ってきました。

展示のラインナップは、去年の秋から今年の春にかけて大阪市立自然史博物館で開催されていた特別展『発掘!モンゴル恐竜化石展』と基本的にはほぼ同じですが、大阪では観られなかった標本もいくつも追加されていたり、全体的な展示構成も変わっていたりで、相変わらず見どころたっぷりな展示でした。大阪での展示の様子は極上の保存状態の化石を凄まじい物量で魅せる特別展『発掘!モンゴル恐竜化石展』ゴビの多様な発掘地から見つかる極上の化石を大量展示。特別展『発掘!モンゴル恐竜化石展』その2をご覧ください。

大量に展示されている標本のうち、実物化石が約90%を占めるというとんでもない特別展。ホロタイプ(完模式標本)も複数点展示されているという、贅沢すぎるラインナップです。

 

展示の概要は以下のような感じ。

  1. プロローグ:恐竜発掘地としてのゴビ
  2. 恐竜のいた時代
  3. プシッタコサウルスたちの時代
  4. ガルディミムスたちの時代
  5. ヴェロキラプトルとプロトケラトプスたちの時代
  6. タルボサウルスとサウロロフスたちの時代
  7. 大量絶滅の時代
  8. 恐竜研究室

大阪では観られなかった凄い標本たち

せっかく大阪と東京、両方の展示を観てきたので、双方の差異を中心に紹介していこうかなと思います。というわけで、大阪では観られなかったけど、今回の展示で追加された標本の中からいくつかご紹介。

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会場に入って最初に展示されているのがこのプロトケラトプス。見事に全身が綺麗に関節した状態で残ってますが、これ実物化石ですよ。いきなり凄すぎる。なんだこれw

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テリジノサウルス(左)とデイノケイルス(右)の前肢。どちらも腕だけで凄いでかさでインパクトたっぷり。こちらも両方実物化石。デイノケイルスは、大阪ではレプリカが展示されていましたが、今回は実物です。しかもこれ、ホロタイプ。デイノケイルスは長年、腕以外は断片的な化石しか見つかっていなかった謎多き恐竜として有名でしたが、つい最近、他の部分も見つかって全身像が見えてきたそうで。今後どこかの機会で全身が復元された姿も見ることができるかもしれませんね。楽しみ。

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でかい竜脚類オピストコエリカウディア。こちらも実物化石で組まれた骨格。首から先がありませんが、こんなサイズの竜脚類を実物化石で組んだ骨格というのは、なかなか見られる機会がないと思います(福井県立恐竜博物館では実物化石で組まれたカマラサウルスが観られますが......)。

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こちらは恐竜ではなく、ネオコリストデラ類という爬虫類の骨格。これも実物化石。一見ワニっぽいですが、ワニとはまた別の系統に位置する生物。ワニと同じく淡水生の捕食者だったようで、似たような生態だと似たような形態になるという収斂進化の好例ですね。

大阪から引き続き観られる凄い標本たち

続いては、大阪でも展示されていた凄い標本たちを一部ご紹介。同じ標本でも、展示の仕方やキャプション、展示全体の構成が異なることで、新たに気づくことなんかも色々あって面白いなーと思いながら見ていました。

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ヴェロキラプトルの見事な実物化石。骨盤と大腿骨の関節がよくわかって凄い。一番の見どころは、腹部に胃の内容物だったらしき、翼竜の骨と思われる物が入っているところ。食べたものも一緒に化石化しているわけですな。凄すぎる。また、大阪ではこのヴェロキラプトルの頭骨は展示されていなかったんですが、今回は頭骨も展示されています。というか、帰って写真見返してて頭骨のことに気づきました。もっとちゃんと頭骨もじっくり見とけばよかった......。

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鎧竜サイカニア。頭骨とそれ以外がそれぞれ別の個体の物を組んでいるらしいです。頭骨はホロタイプですが、つい先日「胴体はサイカニアではない別の恐竜なんじゃね?」という説が出てきたそうで、びっくりしました。

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一見してのインパクトなら、彼らが一番でしょうか。実物化石で組まれたタルボサウルスとサウロロフスの全身骨格。前述のオピストコエリカウディアなんかも含め、実物化石で組まれた大型恐竜の全身骨格がこんなに一気に観られるなんて贅沢すぎですよね。

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プロトケラトプスの幼体が15体、群れを成して化石化したもの。こんな凄い化石の実物が観られるなんて凄いと言うほかない(ていうかさっきから「凄い」しか言ってないですよねサーセン。だって凄いんだもん)。何度見てもこのほっそい肋骨とかまで綺麗に残ってるところとか、ため息が出ます。

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個人的に一番のお気に入り展示。タルボサウルスの幼体(推定三歳)の頭骨。これも実物化石。もうね、何度見ても可愛すぎて辛い。

他にも見どころは沢山ありますが(というか、展示されてる標本全てが見どころと言っても過言ではないでしょう)、ひとつひとつ紹介していたらきりがないのでこの辺で。大阪での展示では、発掘地ごとに展示を分けたりと「発掘」という面に結構比重を置いていた印象ですが、今回はシンプルに年代を追って古い時代の恐竜から順に展示するオーソドックスな「恐竜展」という感じの構成だった気がします。同じ標本を展示していても、展示構成が異なることで、受ける印象も結構変わるもんだなー、というのが興味深かったです。

神戸在住なもので、なかなか東京までは気軽には行けませんが、こんな貴重な標本が一挙に観られるチャンスはもう二度とないかもしれないので、できれば複数回行きたいなーと思っています。

アクセス

JR上野駅を公園口から出て、徒歩5分程度。
公園口以外の出口から出ると、かなり遠回りをしないといけなくなるので注意。

上野駅へは東京駅から10分程度。

その他

コインロッカーあり。

食事は、地球館中二階のレストラン「ムーセイオン」(結構メニュー豊富)や、日本館地下一階のラウンジ内のカフェ(軽食)など。
上野公園近辺や上野駅近辺にも食事のできる場所はいくらでもあるので、困ることはない。

公式情報

公式サイト
http://daikyoryu.com/
住所
〒110-8718
東京都台東区上野公園7-20
TEL
03-5777-8600
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