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海棲動物の骨格や化石がずらり。企画展『海』

2013.08.30 03:05
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

京都市の京都大学総合博物館で2013年7月31日(水)~12月1日(日)に渡って開催されている企画展。

絶滅生物から現生生物まで多様な海棲生物の標本や、海洋調査に関する標本などを展示している。

海棲動物の骨格や化石がずらり。企画展『海』
 

海をテーマにした企画展

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京都市の京都大学総合博物館で開催中の企画展『海』に行ってきました。

「海」をテーマに、絶滅生物から現生生物まで、様々な海棲生物の標本が展示されていました。また、海洋調査がどのように行われているのか、というような解説や、実際の調査用の機器なども展示されていて、面白い展示でした。

 

企画展全体は、以下のような章立てで構成されています。

会場入り口には様々な化石や鉱物が

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企画展会場に入ると、壁に色んな化石や鉱物が展示されています。

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ストロマトライト(左)と、縞状鉄鉱床(右)。ストロマトライトは、二十億年くらい前の、光合成をする微生物シアノバクテリアの化石というか、活動の痕跡が堆積した岩。縞状鉄鉱床は、シアノバクテリアの光合成活動により、海水に含まれる鉄イオンが酸化沈殿した痕跡を残す鉱物。赤茶色の部分が、酸化した鉄の錆の色。

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三葉虫やウミユリの化石なども。

海洋観測機器「アルゴフロート」がかっこいい

どのように海洋調査が行なわれているのかとかを解説したパネルが沢山あって、読み応えがあったんですが、その中で一つ非常に気に入ったのがこれ。

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「アルゴフロート」という機器らしいです。これが世界中の海に3,000個以上も投入されているらしいです。通常は水深1,000mの位置に留まって、海流に乗って各々移動しているんだけど、十日に一回、水深2,000mまで潜った後、海面まで浮上して、浮上中の海水の水温や塩分を観測し、人工衛星を介してデータを送信する、というのを全て自動で行なっているんだとか。かっこええなー!!

海棲生物の標本が沢山

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会場奥には、海棲生物の骨格を中心に色んな標本が展示されています。

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壁にも、化石を含め標本がずらり。

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天井に吊るされているカマイルカ(左)とマゼランペンギン(右)の骨格。

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こちらはオタリアの幼体。アシカやオットセイと比べると、ちょっとレアかも?

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頭骨もいろいろ展示されています。これは左からイシイルカ、スナメリ、カワイルカの頭骨。似た生き物に見えても、こうして頭骨を見比べると色々違うもんですねー。

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セイウチの頭骨。牙のでかい生き物の頭骨はやっぱりかっこいいですね。

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セイウチの頭骨の隣にあるのは、セイウチの陰茎骨。でっけえ!!! ちなみにヒトは陰茎骨を持ちませんが、それは霊長類の中でも例外で、他のおサルさんたちは大抵、陰茎骨を持つらしいですよ。セイウチの属する食肉目も含め多くの哺乳類が陰茎骨あるらしいです。

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アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)の頭骨。今回の展示では哺乳類の骨が多いので、貴重な爬虫類萌え要員。しかし海棲生物ではないような......?

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モモイロペリカンの頭骨。クチバシの下顎側はくっつかずに輪っかのようになってるんですねー。この下にペリカンのあの特徴的な袋が繋がってるわけですね。こうして骨で見ると、どういう構造になってるのかわかりやすくて面白い。

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古生物好きとしては化石も外せない。イクチオサウルス(左)とウタツサウルス(右)。どちらも有名どころの魚竜(イルカっぽい形態の絶滅爬虫類)。特にウタツサウルスは、日本産かつ、現在産出している中では最も原始的な魚竜ということで、日本人なら気になる存在。

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爬虫類である魚竜化石のすぐそばには、似た形態の哺乳類であるシナノデルフィス(シナノイルカ)の化石が。魚竜と似たような形態をした動物でどちらも同じ化石とはいえ、両者が生きていた時代には一億年以上の隔たりがあります。

標本展示だけでなく、映像資料や音声資料なども展示されており、バリエーション豊かな展示で楽しかったです。

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そして、なぜか海とあんまり関係なさそうなオオハシの骨格も。

公式情報

公式サイト
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0035.html
住所
〒606-8501
京都市左京区吉田本町
TEL
075-753-3272

アクセス

京都駅から京都市バスに乗って30分程度。「百万遍」バス停下車、徒歩2分程度。

その他

コインロッカーはなかった気がする。

館内に飲食店などはなし。京都市街地なので、博物館周辺には色々飲食店があると思う。

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