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ダイオウイカをはじめ深海生物の標本を大量展示。特別展『深海』

2013.07.21 01:45
カテゴリ:特別展・企画展・イベントレポート

東京・上野の国立科学博物館で2013年7月6日(土)~10月6日(日)に渡って開催されている特別展。

巨大なダイオウイカを筆頭に、多種多様な深海生物の標本が大量に展示されている。

ダイオウイカをはじめ深海生物の標本を大量展示。特別展『深海』
 

深海をテーマにした特別展

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東京・上野の国立科学博物館で開催中の特別展『深海-挑戦の歩みと驚異の生きものたち-』に行ってきました。今年は深海ブームで、各地で深海にまつわる特別展や企画展が開催されていますが、その中でも大本命の特別展ではないかと思います。

深海底の地学的なトピックから、深海調査の歴史の歩み、そして奇妙で多様な深海生物の紹介と、ボリュームたっぷりの展示になっていましたよ。

展示の構成は以下のような感じ。

 
  1. 深海の世界
  2. 深海に挑む
  3. 深海生物図鑑
  4. 深海に生きる
  5. 深海への適応
  6. 深海シアター
  7. 深海の開発と未来

生物好きとしては、深海生物の標本展示や生態の紹介がメインの3,4,5あたりが非常に好みでしたが、それ以外も見どころいっぱいでした。

しんかい6500をはじめとした潜水調査船を多数展示

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「深海に挑む」の展示では、有人潜水調査船しんかい6500の実物大模型をはじめ、多数の探査船の実物や模型が展示されていました。しんかい6500はアームの関節が沢山あってメカメカしくてかっこいい。

しんかい6500がアームに取り付けた掃除機のような機器で深海生物を吸い込む映像も流されていましたが、見ていて面白かったです。

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左から、有人潜水調査船しんかい2000の縮小模型、無人探査機ゆめいるか、PICASSOの実物(多分)。

深海生物の標本を大量に展示

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「深海生物図鑑」「深海に生きる」「深海への適応」の展示では、深海生物の標本が大量に展示されていました。正直大量過ぎて、一回観ただけでは全然頭に入りきらないレベル。

 
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当然、本展示の主役であるダイオウイカも。実物大模型(左)の真下に、標本(右)が展示されています。うん、でかい。

 
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ダイオウイカの向かいには、マッコウクジラの頭部の模型が(左)。模型かー、と思って裏側に周ると、マッコウクジラの頭骨と頭部の内部が露わに。マッコウクジラの頭部には、頭骨の上にでっかい脳油が詰まっているんですが、その特殊な構造がわかりやすくて良い展示だなと思いました。

 
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深海生物のアイドル、スケーリーフット。まあ、貝なんですけど、軟体部を硫化鉄でできた鱗で覆っているという、文字通り鉄のウロコを持つ、生物にあるまじき存在。かっここいい。

硫化鉄の鱗を持つのは体色の黒い個体群(左)で、体色の白い個体群(右)は硫化鉄の鱗は持たないんだそうです。知らなかった。

 
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こちらは深海の熱水噴出孔付近に生息するカイレイツノナシオハラエビ。極端な形で目を発達させて、背中辺りまで光受容器が広がっているそうです。それで何を感知するのかというと、熱水は数百度になると微弱な可視光を放つそうで、それを感知して、水が熱過ぎず冷た過ぎない場所に陣取るんだとか。熱水が発する微弱な可視光とか、なんかもうSFレベル。凄いの一言。

 
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同じく熱水噴出孔付近に生息するシロウリガイ。メタン合成細菌と共生して、自分では栄養を摂取せずに、共生細菌が生み出すエネルギーだけで生きているというへんてこ生物。以前、神奈川県立生命の星・地球博物館とJAMSTEC共催の講演会「共生 海洋生物の知られざる相互関係」で詳しく話を聞くことができた生物だったので、嬉しい。

 

他にも、ほんとに大量の標本が展示されていますが、紹介しだすときりがないので、これぐらいで。

とにかく、「深海」というものを概観するのには最適な特別展示でした。さすが科博という感じ。ただ、夏休みシーズン前の平日という比較的空いているだろうと思われる日にいったにも関わらず、会場は結構な混雑っぷりでした。土日などは非常に混雑が予想されるので、覚悟の上で行くことをオススメします......。

アクセス

JR上野駅を公園口から出て、徒歩5分程度。
公園口以外の出口から出ると、かなり遠回りをしないといけなくなるので注意。

上野駅へは東京駅から10分程度。

その他

コインロッカーあり。

食事は、地球館中二階のレストラン「ムーセイオン」(結構メニュー豊富)や、日本館地下一階のラウンジ内のカフェ(軽食)など。
上野公園近辺や上野駅近辺にも食事のできる場所はいくらでもあるので、困ることはない。

公式情報

公式サイト
http://deep-sea.jp/
住所
〒110-8718
東京都台東区上野公園7-20
TEL
03-5777-8600
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