竜脚類の巨大化をテーマにした特別展
豊橋市自然史博物館で開催中の特別展『メガ恐竜展in豊橋』を見てきました。
「竜脚類はなぜ巨大化できたのか?」をテーマに、様々な竜脚類が展示されていた特別展でした。
竜脚形類のなかまたち
まずは三畳紀の、竜脚類に近縁な竜脚形類の展示。
現在見つかっている最古の恐竜のひとつ、エオラプトル。以前は肉食の獣脚類のなかまと考えられていましたが、近年は竜脚類に近いというのが定説の模様。ちなみに、豊橋市自然史博物館の常設展にはこのエオラプトルの組み立て骨格も展示されています。
プラテオサウルス(左)とマッソスポンディルス(右)の頭骨。どちらも古竜脚類とも呼ばれる竜脚形類。古竜脚類という分類は不正確だという話を聞きましたがなんでですかね。単系統じゃないから分類として成立しないのかな。ちなみにマッソスポンディルスは三畳紀ではなくジュラ紀前期の恐竜。どちらも二足歩行してたようです。
多様な竜脚類たち
続いて竜脚形類の中でも真の竜脚類たち。
三畳紀後期に出現した最古級の竜脚類アンテトニトルスの化石。
一度は名前が消えたけど最近復活したプロントサウルスの上腕骨(左)、アパトサウルスの上腕骨(中央)、スーパーサウルスの胴椎(右)など、巨大な竜脚類の様々な化石が展示されています。
カマラサウルス亜成体の産状と全身骨格。亜成体なのでかなり小さめ。
同じくカマラサウルスの頭部の骨と椎骨。上顎骨からは生えかけの歯が覗いてるのが見えます。
そして今回の展示の目玉でしょう。大迫力のトゥリアサウルスの半身骨格。これだけでかいと単純にテンション上がりますね。
足元には、今回が日本初公開となるトゥリアサウルスの左後足の実物化石も展示されています。残念ながら撮影は不可でした。
中国の竜脚類マメンキサウルス亜成体(左)や、剣竜トゥオジャンゴサウルス(右)なども。
こちらは島に住んでいたため島嶼化で小型に進化した珍しい竜脚類エウロパサウルスの成体と幼体の全身骨格。幼体がちっちゃくてめっちゃかわいい。
公式情報
- 公式サイト
- http://www.toyohaku.gr.jp/sizensi/03event/h28/tokuten/
- 住所
- 〒441-3147
愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238 - TEL
- 0532-41-4747
アクセス
JR二川駅下車、徒歩10分弱でのんほいパーク(豊橋総合動植物公園)に到着。のんほいパーク内を徒歩5分強。
二川駅へは、JR名古屋駅から東海道本線浜松方面へ1時間強。
その他
一部の標本は写真撮影不可。
コインロッカーあり。
館内には飲食施設なし。のんほいパーク内には何件か飲食店がある。